アニマの束縛

2004年9月4日
 この一年、同じ内容の悪夢を三回見ています。内容は至極単純明快、命よりも大切なものが何らかの形で奪われるというものです。夢の中で毎回、俺は殺意に等しい憎悪を抱きます。そして奪った張本人を殺そうとします。
 しかし、この夢を見ているときは現実と夢の境界が極めて曖昧になってしまい、現実の体の感覚を夢で感じていながら、指揮系統は機能しておらず、いくら体を動かそうとしても動けないわけです。金縛りに似たものがあります。
 いずれの夢でも、相手に一発ぶちこんで目が覚めます。すると現実で左右いずれかの腕が痛むわけです。明晰夢でもないのに、夢の中の憎悪が現実の体を動かしてしまったのでしょう。

 昨日雑誌を読んでいたら、フロイトのアニマ/アニムスに関する記述がありました。曰く、アニマ(男性の中の女性像)に縛られ、それを現実に投影し続ければ、人間関係の崩壊を招く、だそうです。
 今から考えれば、毎回俺が奪われていたものは、自分のアニマなのかもしれません。夢で大切なものが失われるのは、現実での転機到来を知らせるものだといいます。つまり、ここ一年で少なくとも三回転機がもたらされかけたということでしょう。(もしかしら、アニマからの解放という転機がです)

 しかし、未だに自分がアニマに束縛され続けていることに気づきます。現実の人間関係を崩壊させはしませんが、恋愛からはほど遠いところにいる理由の一つがこれであることは確かです。
 束縛から解放されたい気持ち半分、束縛に一生埋もれていたい気持ち半分、なんとも言えないものです。

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